Gunung Merapi (ムラピ山)
2009年7月7日(火曜日)
ムラピ山(2911m)は、インドネシア・ジャワ島のジョグジャカルタ市北方30kmにある活火山で、5年おきくらいに噴火していて現在も白い噴煙をあげている。
ムラピとは火を噴く山という意味とのこと。
過去に何度も大噴火を起こし、世界遺産になっているボロブドゥールやプランバナンの寺院を火山灰で埋めてしまった。約1000年後に農夫の鍬で発見されたという。
今回は、ジョグジャカルタから当日予約でトレッキングツアーに参加した。
参加者はセルビア人2人、オーストラリア人1人、現地登山ガイド1人と私の4人。
7月6日の22時に出発して、Selo村から深夜1時に登山を始める。
満月のもと登山道は良く見え、懐中電灯は登山ガイドへの目印として使用。
午前5時半ごろ山頂で日の出を迎える。
山頂付近は硫化水素ガスがあちこちから噴出していて、とても臭い。
風が吹いていたのでガスマスクは付けないで登る。
岩を触るととても熱い。岩からの輻射熱で気温10度くらいなのに汗ばむ。
山頂からの眺望は、この時期霧がかかりやすいとのことだが、
すっきりと晴れて360度見渡せてラッキー。
ムラピ山 山頂にて
快晴のもと直ぐに下山開始。
麓全体ではタバコの栽培がされていた。
タバコ畑のそばで人参もたくさん植えられている。
村人が大勢炎天下の暑い畑で働いている。
山の中腹から薪を背負って裸足で早足で降りて行く老婆を何人も見た。
地元の人はとても働き者である。
50年前の日本の東北地方の農家を見た感慨になる。
Selo村には火山観測所があり、
噴火の状況を毎日観測していて危険だと警報を出すとのこと。
現在の山頂の高さは、溶岩が盛り上がってきていて2956mあるという。
標準標高は2911mであるが、いつも標高は変化している。
登り4時間半、下り2時間半。午後5時ごろジョグジャカルタの宿泊地に着いた。
ムラピ山の満月も素敵だったが、ジョグジャのオープンレストランから満月をみて
ビンタンビール(星ビール)を飲みながらのインドネシア料理も美味しかった。
インドネシア料理
ビンタンビール(星ビール)
インドネシア料理
追記:2010年11月5日、Merapi山は再噴火して麓の村に甚大な被害をもたらした。