2009年9月23日水曜日

チョコレート・ヒルズ(ボホール島)

***************************
フィリピン・セブ島旅行メモ
***************************
2009年9月13日から17日まで4泊5日でセブ島に4人でシュノーケルリングに行ってきた。
宿泊はセブ・マクタン島にあるマリバゴ・ブルーウオーター・ビーチ・リゾートホテルに連続4泊。

ちょっとしたエピソード

13日、到着した飛行場の税関を出たところの両替所(1ペソ≒2円)で友人が
4万円を出し2万ペソ受け取るべきところを、
迎えの車が待っていることと、飛行場では大丈夫だろうと考えていたので、
数えずに束ねた500ペソ札を受け取ったところ、
後で数えると40枚のところ36枚しかなく4枚不足していた。
我々もそれからは両替では気をつけるようにした。
.
16日、土産のドライマンゴーをスーパーマーケットで購入することを友人に頼んだところ、
他の人の分も含めて22個のドライマンゴーを購入したときは間違いなく22個あったとのことだが、
途中トライシクル(Tricycle)で移動し、レストランで昼食したり土産の貝類を見てたりして
リゾートホテルに戻ると20個しかなかったと言う。
.
17日、マクタン・セブ空港から国内線でマニラのニノイ・アキノ国際空港で成田行きに乗り換えるとき、
チェックインカウンター近くで名札を付けた人が日本語で、
「関西行きですか、成田行きですか?」と聞いてきたので「成田行き」と答えると
チェックインカウンターに誘導してチェックイン手続きをしてくれる。
空港の係員と思っていたら4人で500ペソ(約1000円)のチップ要求があり、
無理やり土産店に連れて行かれた。
チェックイン手続きなど手助けが無くてもできるのに、空港係員を装って商売をしている人がいる。
.
そして不思議な出来事として、マニラの出国手続き終了直後、
名札を付けたフィ入りピン人が「マンゴーは持ち込めないから付いて来い」と警官と話しながら言う。
4人で付いて行くとトイレに着き、オシッコしろと彼が率先してオシッコをする。
なぜそうするのか聞いても判らなかったが、とにかく皆でオシッコをした。
よくよく聞くと「オシッコしたそうな顔をしていたので連れてきた」と言う。
一応お礼を言うと立ち去ったが何が目的であったか疑問。
****
13日は、先ず安くて美味しいトロピカルな レストラン マリバゴ グリルで
フィリッピンのビールを飲みながら、代表的なフィリッピン料理の
Pochero, Letchon Kawali, Steamed Lapu-Lapu, barbecued chicken等を注文した。

Pochero (P375)
ポチェロは牛の肉付き脛骨を煮込んだスープ。

Letchon Kawali (P165)
香辛料で程よくボイルした皮付の豚バラをカリカリに揚げて、
マントマスソースにつけて食べる料理。皮付き豚の角切り唐揚げ。

Steamed Lapu-Lapu (P515)
ラプラプはフィリピンの魚の王様、フィリッピンでも高価。
日本のクエあるいはハタのことで幻の高級魚。
ラプラプとはセブの酋長の名から取ったものでマゼランを戦いで負傷させ死亡させた英雄。
.
夜はヤシの木茂るリゾートホテルのプールで泳いだあと、
飛行場で買ったブランデー・レミーマルタンを飲みながら
フィリッピンの代表的果物、マンゴー、マンゴスティン、パイナップルをたっぷり食べながら
プルメリアやブーゲンビリア、アラマンダの咲くベランダで歓談をした。
プルメリア

ブーゲンビリア

リゾートホテルのプール
.
14日は、午前中セブ島観光と午後リゾートホテルのビーチで泳いだ。
.
ギター工房
セブ・マクタン島で世界の9割を製造していると言う

ギター工房にて

マゼラン・クロス
マゼラン・クロス(フィリピンで最初にキリスト教洗礼が行われたところ)
サント・ニーニョ教会
.
ポルトガルの航海者マゼランは、1519年5艘の船隊でスペインを出発し、
1521年セブ島に到着、キリスト教を布教するが
マクタン島のラプラプ酋長との戦いで負傷し死亡した。

マゼラン絵画

マゼラン記念碑

ラプラプ像

道教寺院
派手な極彩色の道教寺院は、フィリピン華僑の高級住宅街(ビバリーヒルズ)にある老子を祀る寺

.
夕方、ビールや果物を買いに近く(ブヨン地区)のマーケットまでトライシクル(Tricycle)で行った。
とても活気のある市民のマーケットであった。
トライシクルはオートバイにサイドカーを付けた乗り物で5~6人乗ることもある。
運賃7ペソであるが、外国人は10~20ペソになる。
とても便利な乗り物で風を受けて涼しい、貸し切りもできる。
タクシーより安いがちょっと交通事故にならないか心配した。

トライシクル(Tricycle)

そしてフリッピンには、フリッピンにしかないもっとも一般的な
庶民の乗り物ジプニー(Jeepney)がある。
ジープやトラックを改造した派手な小型乗り合いバスで、
市バスのように一定区間を往復している。
手を上げると停まり、声をかけると下車できる。運賃は7ペソ。


ジプニー(Jeepney)

途中のフルーツマーケットで生のドリアンを食べた。
匂いはきついがとても美味しかった。
匂いがきついので公共交通機関、ホテルには持っていけないのが残念。
ドリアンは果物の王様と言うが好き嫌いがあり、フィリピン人でも食べない人がいる。
今回お世話になった船頭はドリアンが大好きだと言っていた。
ドリアンとビールを一緒に食べたり飲んだりすると死ぬことがあるが
缶ビール1本位なら大丈夫だろうと言う人もいる。
美味しいものにはいろいろ制限があるものだ。
.

フルーツマーケットで ドリアンを食べる (P270)

ドリアン
.
ツアーに1回付いていた日本料理店での夕食の日本食はいまいちで、
それだけ食べて地元で食べなおした。
セブ島の現地料理の方がはるかに美味しく安かった。

日本食 (P450相当)
.
15日は沖合の小島に小船(Banca Boat)でシュノーケルリングしに行って来た。
フィリピンは現在雨季だが、当日は快晴の暑い青空。
たくさんの色とりどりの熱帯魚が見られた。
直射日光で真っ黒になった。

途中で度付きのゴーグルが外れ10mの海底に落ちてしまい取りに行くことができず、
船頭のゴーグルを借りてシュノーケルリングを続けた。
しかし近眼のためレンズの度が合わず少しボケて熱帯魚が見えた。
.

シュノーケルリングしてお腹が空いた後の昼食の
チマキ、焼き鳥、焼きイカ、カニ、エビ、マンゴー、パイナップルは美味しかった。
.
Banca Boat

Nalusuan

シュノーケリング海域(Nalusuan)
.

San Miguel Pale Pilsen Bear

そして夕食はリゾートホテル近くにある、トロピカルなレストラン・マリバゴ・グリルで
代表的なフィリッピンビールとSteamed Lapu-Lapu fish料理を飲みながら食べた。
部屋に戻ってからは冷蔵庫で冷やしてあったマンゴーやマンゴスティンを美味しく食べた。
それは至福の時であった。
.

16日は、高速のバンガーボート(Banca Boat,)でセブ島の隣のボホール島に
世界一小さいメガネ猿「ターシャ」とチョコレート・ヒルズを見に行ってきた。
.
高速バンカボートにてボホール島へ

メガネ猿「ターシャ」とEricさん

「ターシャ」は、普段近づいても触ってもほとんど動かないが、
細い棒の先に芋虫を刺して口元に近づけると
目にも留まらぬ速さで手を伸ばし素早く食べてしまう一面を持っていた。
ボホール島にしかいない「ターシャ」は、絶滅の危機に瀕しているため保護されている。
眼球1つの重さは3g位、脳の重さとほぼ同じ。
この目は夜行性に適し暗いところでも良く見えるが、
逆に昼間はまぶしくて、あんまり見えない。
.

チョコレート・ヒルズ

世界遺産申請中の石灰岩の茶色の小山が連なるチョコレート・ヒルズを見た。
海底が隆起した後、風化して硬い部分が残り1000個以上ある丘ができたと言う。
珍しい面白い光景であった。
.
ロボック(Roboc)川セーリングボート

昼食をロボック川のボートでして、ボホール島の踊りを見ながらクルージングしていたら
ものすごいスコールにあった。
.
夕食は世話になった船頭Ericさんの家に招待されて、フィリピン料理をご馳走になった。
家族総出(両親、親子、孫、兄弟、従兄弟、親戚)15人位で歓迎してくれた。
とても楽しい友好的な国際親善になる一時であった。

ERICさん宅にて

ミレルとダニーとワンショット
.

今回行けなかったフィリピン料理の屋台に次回は行ってみようと思う。
トライシクル(Tricycle)に乗っていて運ばれてくる子豚や鶏をローストする煙の匂いは
食欲を刺激する。

セブ島(帰国 の飛行機から)
.
17日に予定通り無事帰国した。
.
飛行機はフィリピン航空、ツアー会社エス・テー・ワールド、旅行費用71,140円/人。
海外旅行保険は安かった三井住友海上火災保険株式会社の
「ネットde保険@とらべる」 死亡・障害・治療3千万円他で2,930円、
+DCゴールドカード海外旅行保険。
土産はドライマンゴー、生マンゴージュース、メガネ猿「ターシャ」の縫いぐるみ、貝細工。
.
.

2009年8月14日金曜日

針ノ木岳(2820.6m)

針ノ木大雪渓(雪渓取付付近)

  天気予報による晴天待で、10日間くらい延期していた
針ノ木岳登山に友人と8月6日から山小屋2泊3日で行ってきた。
晴天待ちして行ったのに現地の天候は天気予報とは違って良くなかった。
6日の針ノ木大雪渓はうす曇、午後3時半針ノ木小屋に着いてから大雨になり、
夕方雨が止み、夜は晴れ、針ノ木小屋に泊まった60人くらいの半数は、
天候不順で延期した人達であった。
宿泊予約表では空き状態であったが、実際は定員に近い混み具合であった。

針ノ木大雪渓は、うす曇のもと雪渓に霧が流れ、冷蔵室の中に居るようで涼しく、
アイゼンの食い込みが快適な登山であった。















雨上がりの北アルプス・野口五郎岳方面      赤沢岳方面 (針ノ木小屋から)


 7日早朝は霧、午前7時から蓮華岳に空身で登り、午前9時針ノ木小屋に戻る。
蓮華岳周辺のコマクサの群落や登山道周辺では、多くの高山植物が咲き、とてもきれいだった




中央は 蓮華岳、右側は針ノ木大雪渓 (新越山荘から)

コマクサ

蓮華岳のコマクサ群落

イワギキョウ

タカネスミレ

ウサギギク

針ノ木小屋から針ノ木岳までは小雨になり、
その後スバリ岳、赤沢岳(黒部トンネルの上)、鳴沢岳では、台風の影響で風も強くなり
雨も激しく吹きつけて、頭上では雷が光り大音響で、岩が崩れてきたかと思った。

針ノ木岳(2820.6m)山頂

ナイフリッジの岩だらけの尾根を通過すること約4時間、
防寒具や雨具を着けていても全身ずぶ濡れ、寒い思いで難儀した。
そしてトムラウシ山の遭難事故が頭をよぎった。
山の天候は急変するのは当たり前だが、逃げ場のない縦走路の稜線通過のときは、
天気予報をもっと検討しなければならないことを痛感した。
*

トウヤクリンドウ

赤沢岳付近縦走路1

赤沢岳付近縦走路2

赤沢岳付近縦走路3


午後3時半ごろ縦走路途中の新越山荘にたどり着いた。
晴れていればあと2時間半歩いた種池山荘泊まりなのだが、新越山荘で宿泊することにした。
他の登山客も同じで、昨夜この小屋には数人しか泊まっていなかったが、
今回のような悪天候になると避難小屋の役目になり60名近くの人が泊まることになった。
*
そこですべて着替え、乾燥室で濡れた物を乾かし、
持参した缶ビールとルーマニアの蒸留酒ツィカを飲み、芯から身体を暖めた。
東京や埼玉でも集中豪雨で被害が出ているというNHKニュースを小屋で見た。

大雨のなかの新越山荘(午後3時半ごろ)

夕方 雨が上がり、新越山荘喫茶室から見た剱岳・長次郎谷


8日は霧雨の中を岩小屋沢岳経由で種池山荘に出発

残雪とオンダデ

クロトウヒレン

コバイケイソウ

トリカブト

種池山荘にて
種池山荘から大町方面(雲の下)

柏原新道

柏原新道入口

8日は霧の中を順調に下山し、大町温泉郷薬師の湯で汗を流し、
同期入社し、そのあと牧師になった友人が松本の教会に赴任したので立ち寄り、
中華料理店で一緒に食事をした。
*
午後8時ごろ松本ICから長野道に入ったが諏訪周辺の豪雨のため
塩尻、伊奈、茅野間の長野、中央高速道路が通行止になっていた。
近くのICに降りるよう電光掲示板に表示されていたので
半数以上の車はICで降りたりSAで停まったりしていたが、
道路に中日本高速道路株式会社の自動車や人による誘導規制が無いため
一部の自動車は通行止を無視して走行していた。
それで我々も同じように走行したので、土曜日の大渋滞もなくスイスイと通過して、
あきる野ICまで松本から2時間で着いた。その上休日特別料金であった。
*
高速道路の雨による通行止とは、何なんでしょうね。
土曜の夜遅く職員が居なくても、雨量計が自動的に通行止めを出すのでしょうかね。
諏訪SAに居る店員やガソリンスタンドの人に聞いても要領を得ず、判らないと言っていた。
中日本高速道路株式会社の人は、定時に帰ってしまって誰も居ないし、電話連絡もできないし、
諏訪SAの道路情報のモニターは通行止を表示していた。
*
針ノ木大雪渓は、アイゼンの食い込みが快適な登山であった。
2日間の小屋泊まりの夕方は、
大雨も上がり周辺の山々が雲をたなびかせた状態で見えた。
特に新越山荘から見た剱岳が素晴らしかった。
蓮華岳周辺のコマクサの群落や登山道周辺には
多くの高山植物が咲き、とてもきれいだった。
*