2022年10月19日~27日(8泊9日)
隠岐諸島と奥出雲地方の遺跡等を訪ねて4人で出かけた。
山陰地方の10月中旬以降の天候は、
朝晴れていても午後には雹交じりの雷雨になるように目まぐるしく変化した。
隠岐諸島は、もとは1つの火山島であった島前(どうぜん)・知夫里島、西ノ島、中の島と
島後(どうご)・隠岐の島町で構成されている。隠岐諸島には大小約180の島々がある。
隠岐は後鳥羽上皇と後醍醐天皇が遠流(おんる)の地として知られる。
石器時代から縄文時代、弥生時代の遺跡もあり、神社の数も 150社以上ある。
隠岐には、平安時代中期にまとめられた延喜式神明帳に記された名神大社である
伊勢命神社、水若酢神社、宇受賀命神社、由良比女神社がある。
出雲国、石見国には、名神大社として出雲大社と熊野大社がある。
奥出雲地方の加茂岩倉遺跡、荒神谷遺跡、西谷墳墓群、古代出雲歴史博物館、
上淀白鳳の丘、妻木晩田(むきばんだ)遺跡、世界文化遺産・石見銀山等と
たたら製鉄の菅谷高殿や刀剣館等を訪ねた。
旅行行程
計画した日程表 予定費用:約145,000円 実費用:約130,000円
行程
(詳細は日付リンク先を参照)
10月19日(水)~27日(木)隠岐諸島と奥出雲の旅 (93,572歩、平均 10,396歩/日 )
10月19日(水)蒲田 前泊 (8,087歩)
10月20日(木)羽田空港-米子空港、隠岐・知夫里島(知夫村) (10,088歩)
10月21日(金)隠岐・中ノ島(海士町) (10,249歩)
10月22日(土)隠岐・西ノ島(西ノ島町) (17,960歩)
10月23日(日)隠岐・島後(隠岐の島町) (8,403歩)
10月24日(月)加茂岩倉・荒神谷遺跡、西谷墳墓群、古代出雲歴史博物館 (10,240歩)
10月25日(火)琴ヶ浜、石見銀山、菅谷たたら山内、鬼の舌震 (13,340歩)
10月26日(水)たたら製鉄、洞ヶ原墳丘墓群、上淀白鳳の丘 (9,440歩)
10月27日(木)米子空港-羽田空港、蒲田「活」、帰宅 (5,765歩)
2022年10月19日(水)蒲田 前泊
天神湯の後に、蒲田「べこたん」牛タンで夕食
10月20日(木)午前6時50分羽田発、米子行きの全日空機に乗るため
オリエンタルエキスプレス蒲田に前泊まった。
2022年10月20日(木)隠岐・知夫里島(知夫村)
羽田空港6:50-(ANA381便)-8:05米子鬼太郎空港(鳥取県)
(1992年12月10日の夜、美保関町の民家に落下した隕石が展示されている)
フェリーくにが 隠岐汽船 3,510円
島根県・七浦港9:30-(フェリーくにが)-11:30知夫里島・来居(くりい)港
島守レンタカーにて軽自動車4時間借りる。5,000円
「どんどん」の狭い駐車場を出るとき、不注意で縁石にあたり、
軽自動車の底部左中央あたりに小さな傷をつけた。赤ハゲ山展望台まで気付かなかった。
自動車保険に入っていたので修理代はかからなかったが、
休業補償費として2万円支払った。
360度の大パノラマ、島前の島々や島後を望める。
島前カルデラ湾と中央部焼火山(たくひやま)452m
名垣(みょうがき)が残っている赤ハゲ山
放牧と3種類(粟・稗、豆類、麦)を4年サイクルで栽培することで
連作障害や土地の栄養不足を防いだ。700年~1970年頃まで行われていた。
猫の岩屋古墳群(隠岐郡知夫村宮谷)古墳時代(約1700年前)
河井の地蔵の湧水 島根の湧水百選に選ばれている。
松尾山松養寺の麓にある。地蔵菩薩像は県の重量文化財に措定されている。
雨の降らない日にも水が枯れないのは、「淡水レンズ」と言われる水通しの良い島で起きる現象によると考えられている。淡水と海水の比重の違いから混じり合わない。
海水の圧力によって淡水が押し上げられる。
知夫里島・来居港知夫里島・来居港
知夫里島・来居港15:57-(フェリーどうぜん)-16:54中の島・菱浦港
海士町・民宿あざ美荘泊
2022年10月21日(金)隠岐・中ノ島(海士町)
島前カルデラ、木路ヶ埼灯台、明屋海岸、宇受賀命神社、隠岐神社
明治25年8月、海士町・菱浦港の岡崎旅館に滞在した。
県道318号線(日ノ津崎線)は島前カルデラの外輪山を走る。
約630~530万年前の火山活動とその後の浸食作用によって形成された。
和歌山から1Lのオートバイで来た若者と記念撮影
オートバイで日本国中を廻っているとのこと。
環境省選定「日本名水百選」、農林水産省選定「日本疎水百選」
湧水量:1日約400トン、水質良好
約280万年前の噴火によってできた屏風岩とハート岩
海食崖や海食洞が約1kmにわたって続く景勝地
宇受賀命神社(隠岐島前の有形文化財)
平安時代中期にまとめられた延喜式神明帳に記された名神大社である。
大般若経の転読が行われていた。
隠岐には、伊勢命神社、水若酢神社、宇受賀命神社、由良比女神社の名神大社がある。
後鳥羽上皇は、承久の乱に敗れて1221年から1239年まで19年間在島後、崩御した。
中の島・菱浦港-(フェリーどうぜん)-西ノ島・別府港
西ノ島町・民宿富来朗(ふくろう)泊
2022年10月22日(土)隠岐・西ノ島(西ノ島町)
鬼舞展望台、赤尾展望台、国賀海岸展望台、摩天崖展望所、隠岐観光船、焼火神社黒木御所後、ふるさと館
隠岐島前では、中世期から近代まで牧畑(まきはた)という独特な輪転式農法が行われ、
牧と畑を分けるための石垣「合垣(あいがき)」がこの周辺に残されている。
昭和13年に国の名勝に指定、続いて昭和38年に国立公園に指定された。
夕日が重なると観音像に後光が射したようになる。
風と波があるため外海の国賀海岸巡りができず
カルデラ内海と船引運河通過の観光となった。
全長340メートル、幅12メートル、水深3メートル波が高く船が進むと波しぶきが上がる。
美田周辺の崖
美田周辺の崖
豆腐岩
店先に天日干しひものが並んでいる。
看板「新鮮な魚と貝が食べられます」
天然アワビ炊き込み定食 1,300円 10食限定
予約するか電話連絡しておかないと断られる。
高齢のため1日約10膳にしているそうだ。
由良比女神社
由良の浜・イカ寄せ浜焼火(たくひ)神社 国指定重量文化財
海上の守護神として信仰を集めている。
1732年建造の隠岐最古の木造建築、大阪で材を加工し、
ここで組み立てるプレハブ工法が用いられた。
海抜305m、標高差約95m、距離約550m移動。
後醍醐天皇行在所跡、建武中興発祥之地
メド岩
海岸沿いの319号線(西ノ島海士線)が不通のためバイパスで反対側から到達した。
西ノ島ふるさと館
西ノ島の自然と人の暮らしの資料を集めた資料館、収蔵総数は約2,000点。
農機具、漁具、生活用具や隠岐で採取された貴重な生物や、埋蔵文化財が展示されている。
展示品詳細 西ノ島ふるさと館
西ノ島・別府港17:15-(フェリーしらしま)-18:30島後隠岐の島・西郷港 隠岐汽船1,600円
隠岐の島町・民宿喜兵衛 泊
隠岐の島・島後の南、西郷地区にあるチェックイン無人対応民宿。
居酒屋「酔郷」にて夕食
100%そば粉、あごだし汁(生の魚を焼いて出し汁を取る)、
そばがちぎれている、短く、みじん切り、ブツブツ、これが特徴。
天鯛、シイラ、白イカ、アカズミ(キジハダ)の刺身
2022年10月23日(日)隠岐・島後(隠岐の島町)
黒島展望台、白島展望台、竹島歴史館、水若酢神社、隠岐国分寺、玉若酢神社、大城墳丘墓、屋那の松原
島後地図
無人対応民宿「喜兵衛」の朝食
素泊まり泊だが宿泊人数分の朝食が食堂に準備されていて、朝食がセルフで取れる。
食事後は、各自で後片付け、ゴミ分別までする。宿泊施設は快適に改造されている。
大久の黒島展望台
白島展望台 島が白いから「白島」という。
布施の浄土が浦まで小島や岩場が99あり、百に一足りないので白といったともいう。
久見竹島歴史館 竹島の返還要求
展示品詳細 久見竹島歴史館
波が高いので遊覧船が出港しそうにないので、陸側から見た。
夕方に遊覧船に乗り、晴れていればこの様な写真が撮れたはず。
天保9年、久見集落の大火で焼失、1841年再建、玉若酢神社、水若酢神社に次ぐ規模。
島後久見神楽(無形民俗文化財)
水若酢神社
名神大社の隠岐国一宮で隠岐造りの本殿は国指定重量文化財である。
隠岐国分寺
聖武天皇の詔勅により建立された
後醍醐天皇配流の際の在所跡
隠岐国分寺外苑牛突場 内部
玉若酢神社 雨が降っていた
隠岐造りの本殿、隋神門、旧拝殿は国指定重量文化財
大城遺跡四隅突出型墳丘墓 説明板
屋那の松原
若狭国の八百比丘尼が一晩で植えたとの伝説がある。
近づくと 今じゃさびれて オンボロロ オンボロボロロー
京都府伊根湾、伊根浦伝統的建造群保存地区にある伊根の舟屋を思い出す。
島後 隠岐の島町 民宿「砂川」泊
大山隠岐国立公園・浄土ヶ浦
民宿「砂川」で夕食
サザエが夜に浜辺に寄ってくるので誰にでも採れると言っていた。
10月24日(月)島根県・加茂岩倉遺跡、荒神谷遺跡、西谷墳墓群、古代出雲歴史博物館
大山隠岐国立公園・浄土ヶ浦 崎山岬
大山隠岐国立公園・浄土ヶ浦遊歩道 通行禁止
かつて浄土ヶ浦は川の流路であった。川の流路に溶岩が流れ下り冷え固まった。
風雨の浸食によって溶岩が尖った地形になった。
前方、尖った上部が溶岩、下部の平らなところが川の石。
浄土ヶ浦遊歩道 崩落している遊歩道朝食後、出発のため玄関に荷物を運んでいたときに
隠岐産のお米で作られた日本酒「隠岐誉」1升瓶を落とし
九割くらいあった日本酒を玄関に飲ませてしまった。
島根県隠岐の島町・西郷港8:35-(ジェットフォイールRAINBOW JET)-9:58鳥取県・境港
フリーレンタカー(旧バリューレンタリースよなご)境港にて普通車を借りる。
隠岐汽船境港乗り場にてスタッフがプラカードを持って待っている。
お食事処 . 鶴華波積屋(つるがはずみや)
加茂岩倉遺跡
加茂岩倉遺跡ガイダンス
1996年10月14日、加茂町(現雲南市)岩倉の丘における農道建設工事中に発見された遺跡
1996年に国の重量文化財指定後、2008年7月に国宝に指定された。
文化庁が所有し島根県立古代出雲歴史博物館で常設展示されている。
埋納状態の銅鐸 弥生時代
銅鐸が入れ子状態で出土することは例が極めて少ない。
土坑
加茂岩倉遺跡から戻る途中で雹交じりの雨が降ってきた。
約15分展示室で雨が止むのを待った。
山陰地方の10月中旬以降の天候は、
朝晴れていても午後には雹交じりの雷雨になるように目まぐるしく変化し、
11月になると雪になると管理人が言っていた。
銅鐸の中には鹿、猪、亀、顔、蜻蛉などの絵が描かれた絵画銅鐸があった。
荒神谷遺跡
国の史跡 荒神谷遺跡 発掘現場
1983年広域農道(出雲ロマン街道)の建設に伴い遺跡調査が行われた。
1984年 ~1985年の2か年の発掘調査で銅剣358本、銅鐸6個、銅矛16本が出土した。
1985年に国の重量文化財指定後、1998年に国宝に指定された。
文化庁が所有し島根県立古代出雲歴史博物館で常設展示されている。
胴の直径83cm、高さ102cm、口の大きさ47cm
弥生時代後期から約500年にもわたって墓地であった。
2,3,4,5,9号墓は弥生時代に作っれた全国最大級の四隅突出型墳丘墓で、
西谷4号墳墓
詳細展示 出雲弥生の森博物館・西谷墳墓群
島根県立古代出雲歴史博物館
古代出雲歴史博物館 700円
杉材 直径1.3m 出雲大社境内出土(2000年に出土)
西出雲・ホテルサンヌーベ 泊
2022年10月25日(火)島根県・琴ヶ浜、石見銀山、菅谷(高殿)、鬼の舌震
西出雲・ホテルサンヌーベからJR西出雲を望む
鳴り砂琴ヶ浜
雨の後で砂が湿っていたので歩いても音がしなかった。
少し掘って乾いた砂を握ったら音がした。
石見銀山街並み
龍源寺間歩 平面図
龍源寺間歩 平面図
清水谷精錬所跡
清水谷精錬所跡
土砂降りの雨になったが頂上まで行った。
鮮魚店・中田商店が作って売っているのかな?
石城山観世音寺から石見銀山街並みを望む
ブラタモリ(NHK)で撮影していたところ。
ブラタモリ(NHK)で撮影していたところ。
詳細 石見銀山
大田市大田町ハ125-1
三瓶そばマップ
菅谷 高殿
詳細展示 菅谷たたら山内、鉄の歴史博物館
鬼の舌震(したぶるい) 舌震の恋つり橋 2013島根景観賞
奥出雲町サイクリングターミナル 泊
サイクリングターミナルは全国で26ヵ所ある。
2022年10月26日(水)島根県・たたら製鉄、鳥取県・上淀白鳳の丘、妻木晩田遺跡
斐伊川と大馬木川の合流点に奥出雲大橋が架かっている。
仁多米、奥出雲椎茸、奥出雲和牛、奥出雲そば
斐伊川と大馬木川の合流点の奥出雲大橋の側にある。
奥出雲たたらと刀剣館 八岐大蛇のモニュメント
川砂鉄採取用川船
慎原角炉 1階部分
水車・吹子場詳細 奥出雲たたらと刀剣館、奥出雲たたらと刀剣館
足立美術館隣り
2021年日本庭園ランキング、
全国1000ヵ所の候補地の中から、19年連続で「庭園日本一」に選ばれた。
妻木晩田遺跡、洞ノ原墳丘墓群
弥生の館「むきばんだ」 妻木晩田遺跡
日本最大級の弥生時代のムラの跡。
弥生時代後期を中心に約300年間に建築物跡が1000棟近く見つかった。
この遺跡で三本柱の竪穴住居跡が見つかった。
妻木晩田(むきばんだ)ボランティアガイド
洞ノ原墳丘墓 同ノ原14号墓・四隅突出型墳丘墓
1世紀中ごろから2世紀前半にかけて25基の墓が作られた。
四隅突出型墳丘墓は11基ある。
海から吹く強風に耐えるような柱組の構造がされていた。
弥生時代に大きな板を使っていた
木組みの竪穴住居
妻木晩田(むきばんだ)ボランティアガイド
同ノ原地区西側丘陵からの展望
ゴンズイ(権翠) ミツバウツギ科の落葉樹青色や紺色のガラス製の小玉や管玉が出土している。
また、緑色凝灰岩や碧玉、水晶などの石材で玉つくりを行った集落があった。
玉類は交易品として重要な特産品であったと考えられている。
上淀白鳳の丘展示館
上淀廃寺跡(国指定史跡)、向山古墳群(国指定史跡)、妻木晩田遺(国指定史跡)
石馬(国指定重量文化財)
飛鳥時代の終わりごろ683年に建てられた寺院、平安時代中頃に焼失した。
平成3年(1991年)に金堂跡から仏像の破片や法隆寺とならぶ国内最古級の仏教壁画が5,394点発掘された。壁画には「神将」や「菩薩」「天蓋」など、釈迦が仏教の教えを説き聞かせる「説法図」が描かれていたと考えられる。
金堂の東側に3塔が一列に並ぶ珍しい配置をしている。
出土品の破片から類推して復元した。
絵画土器 角田遺跡 弥生時代中期
壺の頸部周りに「高層の建物」「太陽」「4人が乗った舟」「倉庫?」
「銅鐸?がつるされた樹木」「鹿?」が描かれている。
複数のモチーフが描かれた例は少ない。
欠損部分の1人を含めると4人
詳細 上淀白鳳の丘展示館
秋のすき焼き&しゃぶしゃぶフェアー 2022年9月15日(木)〜11月30日(水)
先ずは「すき焼き」で準備した。
湯快リゾート かいけ彩朝楽 土産店
2022年10月27日(木)米子空港-羽田空港、蒲田「活」、帰宅
湯快リゾート かいけ彩朝楽(さいちょうらく)玄関
米子鬼太郎空港 ゲゲゲの鬼太郎と共に
ANA386便と初冠雪の大山(1929m)
米子空港11:15-(ANA386便)-12:40羽田空港
(詳細は日付リンク先を参照)
10月19日(水)~27日(木)隠岐諸島と奥出雲の旅 (93,572歩、平均 10,396歩/日 )
10月19日(水)蒲田 前泊 (8,087歩)
10月20日(木)羽田空港-米子空港、隠岐・知夫里島(知夫村) (10,088歩)
10月21日(金)隠岐・中ノ島(海士町) (10,249歩)
10月22日(土)隠岐・西ノ島(西ノ島町) (17,960歩)
10月23日(日)隠岐・島後(隠岐の島町) (8,403歩)
10月24日(月)加茂岩倉・荒神谷遺跡、西谷墳墓群、古代出雲歴史博物館 (10,240歩)
10月25日(火)琴ヶ浜、石見銀山、菅谷たたら山内、鬼の舌震 (13,340歩)
10月26日(水)たたら製鉄、洞ヶ原墳丘墓群、上淀白鳳の丘 (9,440歩)
10月27日(木)米子空港-羽田空港、蒲田「活」、帰宅 (5,765歩)