2011年11月10日木曜日

済州島観光(2011年10月24日~27日、3泊4日)

済州島の漢挐山(ハルラサン)1950mに登ることになり、2011年9月3日に近畿日本ツーリスト(KNT)のクリッキー(Clicky)にて3泊4日のフリープラン済州島4日間(2011年10月24日~27日)を予約した。 旅行代金57,080円(空港諸税含む、ラマダプラザ済州ホテル朝食なし)、三井住友海上のネットde保険@とらべる(特定手続用海外旅行保険)3000万円補償リピート契約で2,560円。
























済州島4日間 日程表























済州市のChess Tour Co.Ltd.のガイド宋美蘭さんからもらった済州島の日本語地図。
地図をクリックすると拡大する。















成田国際空港第一ターミナル午前7時45分集合なので成田前泊するため車で行く。
東京タワー(332.6m)近くに見える首都高速新都心環状線C1を通る。


















首都高速11号台場線レインボーブリッジからスカイタワー(634m)が見えた。


















成田前泊(10月23日)
成田ビューホテル バイキング朝食付き5,000円、15日間駐車場無料。


















2011年10月24日(月曜)出発、成田9時45分発KL-718(Airbus A300-600型機)。
下の写真は成田空港に到着していた大韓航空の総2階建て ジェット旅客機Airbus A380-800型機で、ボーイング747を抜いて世界最大の旅客機である。初めて見た。


















済州国際空港に12時20分予定通り到着した。
両替:0.0665W/¥ (W10,000≒¥665)
空港でChess Tour Co.Ltd.済州支店長の金さん他3人が待っていて
宿泊するはずのRamada Praza Jeju Hotelをダブルブッキングしてしまったため
Jeju Grand Hotelに変更して欲しいと言う。
朝食3日分を付けるとのことで了承した。Jeju Grand Hotelにはプールがない。


















泊まるはずであったRamada Plaza Jeju Hotel
旧市街地にあるRamada Plaza Jeju Hotel近くのE-martとアワビ粥を食べに来たとき撮影した。


















Jeju Grand Hotel 6階からの展望。画像をクリックするとパノラマ写真になる。









2011年10月25日に登った漢挐山(1950m)
城山日出峰から漢挐山を望む。


















漢挐山観音寺登山路王冠陵近くからの済州市方面のパノラマ写真。










漢挐山1950m山頂のパノラマ写真
登山記録はこちらをクリック。









漢挐山観音寺登山路にある済州島4・3事件のゲリラ洞窟跡案内板


















済州島4・3事件は1948年4月3日に在朝鮮アメリカ陸軍司令部軍政庁支配下にある南朝鮮(現在の大韓民国)の済州島で起こった島民の蜂起にともない、南朝鮮国防警備隊、韓国軍、韓国警察、朝鮮半島本土の右翼青年団(特に西北青年会)などが1954年9月21日までの期間に引き起こした一連の島民虐殺事件を指す。完全に鎮圧された1957年までに28万人いた島民の8万人が殺害され、その間に日本などに渡った島民もいたため、1957年には島民は3万人弱までに激減したという。
日本に逃れた島民は大阪市生野区に多く住むという。

2011年10月26日世界自然遺産観光、1日1人9,000円
Chess Tour Co.Ltd.のガイド宋美蘭さん、万丈窟にて説明。


















済州島東側にある拒文岳溶岩洞窟系の万丈窟。
済州島には約120個を超える溶岩洞窟がある。


















万丈窟内の溶岩流跡


















万丈窟の溶岩石柱は世界最大規模である。


















城邑民俗村(ソンウプミンソクチョン)
萱葺き家(風よけで低く建てられている)


















済州島の代表的な象徴物:トルハルバン(済州の守護神)と
ムルホボク(水瓶)を籠に入れて背負った女性


















黒豚、嘗て家の外の厠で飼われていた。


















城邑民俗村の説明員
漢挐山で採れる五味子茶とムルホボク(水瓶)を叩いて旦那への愚痴など説明している。
後ろのポスターは大長今(チャングム)、身体が弱った王様に漢方薬を与えていた。


















かつて水瓶を叩いて旦那への愚痴など歌いストレス発散していたことを説明している。(M氏撮影)


済州島城邑民俗村の特産品販売(国営)
あざみの蜂蜜入り五味子茶、済州馬の骨粉、冬虫夏草。


















冬虫夏草:ボタンタケ目バッカクキン科冬虫夏草属の菌類の一種。
コウモリガ科の蛾の幼虫に寄生する。幼虫の体内で菌がゆっくり生長する。
幼虫は約4年で成虫となるが、幼虫の中で徐々に増えた菌は、春になると幼虫の養分を利用して菌糸が成長を始め、夏に地面から生える。
地中部は幼虫の外観を保っており「冬虫夏草」の姿となる。
高血圧・糖尿病・ガン予防・免疫力を高め、精力増進という効力があるという。
漢方薬一箱5万円くらいする。

城邑民族村(ソンウプミンソクチョン)の土壁


















大根畑
石の塀、高さが低いのと隙間があるのは台風などの強風対策


















済州島は「三多の島」であると共に、「三無の島」であった。
三多は「石・女・」、三無は「ドロボー・乞食・門構え」
嘗てはドロボーはいなかったようだが現在は鍵をかけて外出しているという。

済州島は風が多いことで風力発電機を海岸沿いに多く見かける。太陽光発電施設も見かけた。
韓国政府は済州島で次世代送電網「スマートグリッド(賢い送電網)」の実験を官民あげて取り組んでいる。
済州島北東部旧左邑(クジャウブ)一帯の約6千戸のうち半数が参加して2013年まで実証実験している。
知識経財省、韓国電力公社、韓国通信KT等168社が参加し総事業費約165億円とのこと。
20年後に韓国全土のスマートグリッド化を目指している。
韓国全土に広げるには約1.9兆円の投資が必要と政府は見積もっている。


城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)・2007年6月世界自然遺産登録
済州島の東側にある海底火山爆発によって造られた凝灰丘。
火口壁頂上182mまでは約550段の階段を登る。


















済州島の東側にある火山爆発によって造られた凝灰丘。
海岸岸壁は火山噴出の堆積構造が観察できる。
初日の出を見て1年の無事を祈る名所。

城山日出峰噴火口のパノラマ写真
直径600m、高さ90m、面積8万坪








車窓から見た城山日出峰  















サングムブリ噴火口
済州島にある大小368個の寄生火山であるオルム(岳)の一つ。


















サングムブリ噴火口内でかって人が住んでいた痕跡がある。
噴火口:直径東西544m南北450m、深さ100m~146m、周囲2067m


















サングムブリ周辺はススキの原が広がっていた。
ススキが太陽の逆光を浴びて輝いている。白髪も光っていた。


















国営牧場、電波塔、電界強度測定中


















チェジュ島には小さくても力持ちの「チョランマル」と呼ばれる
チェジュ在来種の馬が国営で飼育されている。


















神秘道路(トッケビドロ)、お化け道路
目の錯覚で下り坂が上り坂に見える。
車のエンジンを切り、ギアーをニュートラルにして10mくらい移動させている。
牧場の柵が錯覚を起こさせているという。
これで観光名所になっているのに驚き。


















E-mart オレンジチョコレートや韓国のり、ふりかけなどの土産を買った。


















新羅免税店でBBクリームやカタツムリ入り化粧品を売っていた。
BBクリームのモデルは日本の美容家、タレントIKKO(豊田一幸)さんであった。


















Jeju Grand Hotel近くの海鮮料理店


















生きているアワビやタコを直接鍋に入れて鋏で料理している。
料理方法に驚いたがとても美味しかった。


















海鮮料理動画(M氏撮影)



2011年10月27日 済州島南側の西帰浦市観光
日本語ワゴンTAXIを6時間で9,000円

正房滝パノラマ写真







天地淵滝


















中文海岸 柱状節理


















天帝淵橋


















天帝淵滝


















山房窟近くの海鮮料理店(昼食)


















安くて新鮮、これ以外の盛り沢山の海鮮料理ありびっくり。


















山房窟寺


















山房窟寺


















山房窟寺


















済州国際空港
2011年10月27日(木曜)出発、18時10分発KL-717(Airbus A300-600型機)。 


















成田空港20時30分着、成田ビューホテルのバス待ち
秋川着23時30分ごろ。



















済州島旅行の感想

済州島はとてもきれいな街で会った。道路にごみを見かけなかった。
車のクラクションが無く、安全運転のドライバーばかりだった。会った島民は皆親切であった。
済州特別自治道庁の教育指導が行き届いているのかもしれない。
定期バス内の行き先案内は、韓国語、英語、中国語、日本語で放送されていて分かり易かった。

食事もアワビのお粥、サバや太刀魚の刺身、タコやトコブシ、カニ、貝入り海鮮鍋料理をはじめ
黒豚焼き料理、キムチ、マッコリ、済州みかん等とても美味しく満足であった。

ハルラサン登山では登り初めに小雨が降っていたり出発時間が遅れたりしたが、山頂近くなって晴れてきて済州市方面の展望が素敵だった。仲間3人とも無事に時間内に登頂でき記念写真を撮れたことは来た甲斐があった。下山路4kmあたりで歩けなくなった女性3人組を助けに登り直し真っ暗闇の登山路を降りてきたことが記憶に残った。やはり登山には懐中電灯や非常食、水筒、防寒具、携帯電話等非常時用の装備は必要である。

済州島の世界自然遺産「漢挐山」「城山日出峰」「万丈窟」や済州島南部の滝やお寺が天候に恵まれ観光できたことは本当に良かった。済州島はかつて耽羅国であったことも帰国後インターネットで知った。
済州島にはドルハルバンがあちこちに立っている。石じいさんと訳されている。
済州を守る守護神の石像で、多くの人々に愛されていると紹介されている。言われるままに腕や腹を摩ったがご利益があるだろうか?また水瓶を背負った女性の像も多く見かけた。
旅行はいろいろなことを知るきっかけになる。

済州島4・3事件があったことは、行くまで知らなかった。
ガイド人もこの事件については一言もなかった。
長年ダブーになっていたからかもしれない。
帰国後インターネットで調べて概要が掴めた。国家分断の悲劇であり驚きであった。

お土産に「BBクリーム」「Jeju Orange Chocolate」「MarketOREAL BROWNIE Chocolate」「海鮮ふりかけ」を少し買った。