2022年12月20日火曜日

田名向原遺跡、久野諏訪ノ原丘陵の遺跡、朝日ヶ丘旧石器遺跡、元箱根石仏・石塔群

 2022年12月19日(月)~20日(火)
TJK箱根の森での忘年会を兼ねて同期入社した3人で
相模原愛川の田名向原旧石器時代遺跡や箱根周辺の遺跡を訪ねた。

 2022年12月19日(月)
日の出IC~(圏央道)~相模原愛川IC
史跡田名向原遺跡
史跡田名向原遺跡公園・住居状遺構と東京都道・神奈川県道48号鍛冶谷相模原線
相模原市立 史跡田名向原遺跡旧石器時代学習館より見る。
史跡田名向原遺跡公園案内図
住居状遺構(復元)
日本最古の人類定住の可能性を示す遺構として、
平成11年1月28日に国の史跡として指定された。
住居状遺構(復元)
約2万年前の後期旧石器時代の建物跡
平成9年3月発見、2か所の炉、12本の柱穴を確認、約3000点の石器類が発掘された。
酸性の関東ローム層のため有機物が残らず、石器類や焼け跡、柱穴跡だけが発掘されたが、
黒曜石の加工所と推測できる発見であった。
遺跡の地層と黒曜石の産地指定
史跡田名向原遺跡公園、谷原12号墳(復元)
平成6年3月に1400年前の古墳時代後期の小型円墳が発掘された。
史跡田名向原遺跡公園、谷原12号墳(復元)
竪穴住居跡(復元)
平成8年~10年にかけて、遺跡公園東側の道路建設の調査で発掘された。
約5,000年前の縄文時代中期の竪穴住居跡で、炉と5本の柱穴、土器などが発掘された。
てるて姫・旅立ちの碑
相模原市立 史跡田名向原遺跡旧石器時代学習館(旧石器ハテナ館)
発見された旧石器時代の住居状遺構から、
人類の定住化の歴史を語る重要な遺跡として保存されており、
平成11年1月に国の史跡指定を受けた。
約2万年前の建物の跡がみられるのは、日本でここだけ。
相模原市立 史跡田名向原遺跡旧石器時代学習館(旧石器ハテナ館)展示場
人類の進化・拡散と日本列島の旧石器文化
人類は、今からおよそ700~600万年前にアフリカ大陸に登場した。
その後、約250万年前に石器が作られるようになり、
約30万年前にホモ・サピエンスが登場した。
ホモ・サピエンスは約10万年前にアフリカからユーラシア大陸の全土に拡散した。
日本列島には約4~3万年前に渡ってきたと考えられている。
県指定重要文化財 発掘された石器類(一部)
住居状遺構出土石器群、県重要文化財に指定
産経新聞 平成22年2月6日掲載
相模原市指定有形文化財 田名塩田遺跡群出土黒曜石原石
A地区No.2地点2号ブロック出土
黒曜石(北海道白滝産)
土器 縄文時代 B地区J-8号住宅跡出土
土器 縄文時代 B地区J-8号住宅跡出土
クルミ型土器 縄文時代 田名向原遺跡群出土
市指定有形文化財 真脇式土器 縄文時代前期(約5,700年前)
大ぶりな4単位の筒状把手や刻みのある粘土紐の文様がある。
石川県の真脇遺跡から出土した土器とよく似ているので、北陸地方との交流が推測される。
大甕 古墳時代 A地区谷原13号墳出土
直刀、鍔、刀子 古墳時代 谷原12号墳出土の副葬品
アクセサリー類 古墳時代

相模原愛川IC~(圏央道)~海老名JCT~(小田原厚木道路)~小田原西IC

小田原漁港・魚市場食堂
マグロ定食 1,750円

小田原城
小田原郷土文化館
所蔵資料の整理作業及び展示替えのため、
 令和4年12月12日(月)~令和5年1月3日(火)まで臨時休館中であった。
小田原城 常盤木橋と本丸東堀
小田原市指定天然記念物 小田原城址のイヌマキ
小田原城
昭和35年(1960年)5月、市制20周年の記念事業として鉄筋コンクリートで復元
内部は、古文書、絵図、武具、刀剣などの歴史資料の展示室となっている。
平成27年7月から平成28年4月末まで、開館以来初の大改修を行い、
平成28年5月1日に展示内容を一新しリニューアルオープンした。
天守閣から小田原市方面の眺望・相模湾方面
「石垣山一夜城」方面・箱根方面
天正18年 (1590年)豊臣秀吉が小田原北条氏を水陸15万の大群を率いて包囲し、
その本陣として「石垣山一夜城」を築城した。 
築城にあたり、秀吉は山頂の林の中に塀や櫓の骨組みを造り、
白紙を張って白壁のように見せかけ、一夜のうちに周囲の樹木を伐採し、
それを見た小田原城中の将兵が驚き士気を失ったため「一夜城」と言われている。
摩利支天
三面六臂で猪に乗る姿で表される。
天守型厨子
摩利支天が収めれていた厨子

SAMURAI館
北条5代
小桜韋黄大鎧(こざくらかわきおおよろい)
現品は厳島神社所有の国宝
南蛮胴具足
花伐つ鎧(Hana Utsu Yoroi)
入場券(共通)610円、駐車場料金800円

小田原城略年表
小田原城廃城・天守解体 明治3年(1870年)
小田原城天守閣跡に観覧車 昭和31年(1956年)11月
小田原城天守閣跡の観覧車
小田原城銅門(1997年復元)

久野諏訪ノ原丘陵の縄文遺跡
久野諏訪ノ原丘陵の縄文遺跡 周辺地図
久野諏訪ノ原丘陵の縄文遺跡 案内板
市道36号線敷設時に発掘調査が行われた。
敷石住居跡や10基の埋甕や80軒の住居跡が見つかった。
縄文時代草創期から晩期(15,000年前~2,400年前)まで確認されている。
久野4号古墳
平成4年(1992年)久野古墳群の性格を明らかにするため学術調査が行われた。
調査の結果、横穴式石室が発見され副葬品の出土した。
久野古墳群は俗に「久野百塚」とか「久野九十九塚」などと呼ばれ、
横穴式石室を持つ高塚式円墳である。


久野15号古墳(石室のみ復元) 舟形古墳 古墳時代後期 
昭和33年8月発掘、古墳の石組構造がみられる。

TJK箱根の森
TJK夕食

 2022年12月20日(火)
TJK箱根の森
TJK 箱根の森 レストラン
朝食(和食)
TJK 箱根の森にて

朝日ヶ丘旧石器遺跡
朝日ヶ丘旧石器遺跡碑 周辺地図
国道1号線沿いの丘陵
朝日ヶ丘旧石器遺跡碑 周辺
朝日ヶ丘旧石器遺跡碑 朝日弁天山遺跡
昭和36年11月発掘、13,000年前の黒曜石の石器と確認した。
箱根山にも無土器時代の痕跡があった。
朝日ヶ丘旧石器遺跡碑に添付されているの発掘品 黒曜石の鏃

元箱根石仏・石塔群
石仏群と歴史館
ごあいさつ
国史跡 元箱根石仏群 石仏・石塔めぐり案内図
国道1号線最高地点・標高874m

歴史散歩1(温泉の道コース)箱根の石仏群~芦之湯温泉
歴史散歩2(頼朝の信仰の道コース)中世の湯坂路
歴史散歩3(杉並木・石畳コース)箱根八里の道
歴史散歩4(湖畔の道コース)宿場の道・関所の道
歴史散歩5(時代をつなぐ道コース)中世・湯坂道と近世・箱根八里を結ぶ道

精進池
国重要文化財 二十五菩薩(西側)
石造五輪塔 鎌倉時代 
国指定重要文化財 昭和28年8月29日指定
俗称曽我兄弟・虎御前の墓 永仁3年成立(1295年虎御前の墓)
水輪には宝珠を持つ地蔵菩薩と合唱するが地蔵菩薩が彫られていることから、
地蔵信仰に基づいて建てられたことがうかがえる。
五輪塔
密教で説く五大を表す五つの形から成る塔
地輪(四角)・水輪(円)・火輪(三角)・風輪(半月形)・空輪(宝珠形)の順に積む
六道地蔵
国重要文化財 六道地蔵
磨崖仏・地蔵菩薩坐像 造立:正安2年(1300年)
宝篋印塔残欠(俗称八百比丘尼の墓)1350年成立
重要文化財 磨崖仏(俗称おうちょう地蔵) 1311年成立
火焚地蔵ともいう。梵字は阿弥陀如来を表す。
国指定文化財 宝篋印塔(俗称多田満仲の墓) 1296年建立
精進池

箱根芦ノ湖成川美術館
実業家・成川實氏が収集した現代日本画やコレクション品を展示している。
展望ラウンジからは芦ノ湖、箱根神社の鳥居、富士山が一望できる。
1988年開館、入場料1,300円(入館割引券1,200円)
http://www.narukawamuseum.co.jp/about/chara.html
吉祥家園・透かし彫りの翡翠彫刻品
錦鳥、カササギ、ヘチマ、牡丹、キリギリスの彫刻
中国工芸品進出口公司天津分公司よりの輸入品(1987年3月31日)
萬龍戯珠・鶏血石(けいけっせき)
辰砂と葉蝋石が共生した天然石の彫刻
中国河北省工芸品公司よりの輸入品(1987年5月10日)
華夏文明・象牙彫刻
中国上海市工芸品公司よりの輸入品(1987年5月10日)
展望ラウンジから見た芦ノ湖、箱根神社の鳥居、富士山
「ガンジスの夕」 平山郁夫 1970年
「はげわし」 高橋新三郎
1979年 第34回春の院展初出品入選
 「富士山」 高橋新三郎
「白糸の滝と富士山」 高橋新三郎
「晩秋尾瀬 晴るる池塘」 吉田善彦
 「多武峯(とうのみね)春雪」 吉田善彦
談山(たんざん)神社の十三重塔(神廟)
 「メラストマ」 吉田善彦
別名:シコンノボタン、ノボタン科

現代日本画コレクション

仙石原 
仙石原すすき草原
そば処穂し乃庵
山菜蕎麦 990円

仙石原・湿生花園~御殿場IC~(東名高速)~海老名JCT~(圏央道)~日の出IC

費用
高速道路料金:5,240円、走行距離:277.2km、燃費:2,736円(18L@152)、
駐車料金800円(報徳二宮神社)、入場料:610円(小田原城)+1,200円(成川美術館)
宿泊費:8,250円+ビール350円、昼食代2,740円、土産代1,850円

土産
箱根黒だんご 970円
箱根よもぎ折り餅 540円
箱根温泉たまごポテトチップス 340円