2022年1月2日日曜日

長野県の縄文遺跡(岡谷美術考古館、茅野市尖石縄文考古館、尖石遺跡、与助尾根遺跡、中ッ原縄文遺跡、棚畑遺跡)

2021年12月10日(金)~11日(土)
3人組で忘年会を兼ねて長野県の縄文遺跡巡りをした。

縄文時代は日本列島で今から約16,000年前から約3,000年前まで続いた。
縄文時代以前は最終氷期の寒い時代であったが、
縄文時代は気候変動を経て自然環境が温暖な環境になった。
縄文時代の人口は、
縄文早期の2万人から縄文中期の最盛期の26万1千人までは順調に増加した。
縄文中期を過ぎると反転し急激に落ち込み、縄文後期は16万人、
縄文晩期は7万6千人まで減少した。
約2500年前の縄文時代晩期から弥生時代初期にかけて、
世界的に気候が寒冷化し、
気温が下がったことで食料供給の減少が人口減につながったとみられる。

その後の人口が増加したのは、気候が再び温暖化し
渡来系弥生人がもたらした水田稲作技術によって、
安定した食料供給が可能になったためと考えられる。
弥生時代後期には59万人の人口になった。

「顔面把手付深鉢形土器」
海戸遺跡「顔面把手付深鉢形土器」
縄文時代中期((約5000年前))
国指定重要文化財、市立岡谷美術考古館所蔵
顔面把手付深鉢形土器 (長野県岡谷市)

海戸遺跡は諏訪湖に向かって突出する岬状の台地先端部に立地している。
強く内湾する口縁部と瓢単形に括れた屈折底をもつ胴部からなる。
口縁部の一端を大きく占める顔面把手は外向きに作られ、
丸くあけられた口、切れ長につり上がった目、やや上向きの小さな鼻、
肉彫り風の眉などで顔面を造形している。
顔面周辺には円形三孔を穿ち、沈線・V字形の切り込み等の
装飾によって結髪状態を表現している。
口縁の他の一端には蛇を抽象化したと考えられるような装飾がある。
屈折底を除く胴部は縄文によって充填され、
顔面 把手および他の一端の抽象化した装飾から
垂下する三条の隆帯が胴部中央まで認められる。

「縄文のビーナス」
国宝 土偶「縄文のビーナス」
縄文時代中期(約5000年前) 茅野市尖石縄文考古館所蔵
妊娠した女性のモデルをデフォルメした形で「ビーナス」と呼ばれている。
1986年(昭和61年)9月8日に八ヶ岳山麓の棚畑遺跡から
環状集落の中央広場の土坑に横たわる形で埋められておりほぼ完全な状態で出土した。
出土した遺跡の名前にちなんで「棚畑姫」と呼ばていた。

全体像は下方に重心がある安定した立像形、全長は27センチ、重量は2.14キロ。
顔はハート形のお面を被ったような形をしている。
切れ長のつり上がった目や、尖った鼻に針で刺したような小さな穴、小さなおちょぼ口 などは、八ヶ岳山麓の縄文時代中期の土偶に特有の顔をもっている。
腕は左右に広げられて手などは省略されている。
また、胸は小さくつまみ出されたようにつけられているだけであるが、
その下に続くお腹とお尻は大きく張り出しており、
妊娠した女性の様子をよく表している。

1995年(平成7年)6月15日に国宝に指定された。
考第37号国宝指定書 土偶「縄文のビーナス」
縄文時代後期(約4000年前)
土偶としては初めての国宝

「仮面の女神」
国宝 土偶「仮面の女神」
縄文時代後期(約4000年前)
「仮面の女神」の愛称をもつこの土偶は、
中ッ原遺跡から2000年(平成12年)8月23日午後2時頃に発掘された。
全身がほぼ完存する大形土偶、全長は34センチ、重量は2.7キロ。
顔に仮面をつけた姿から、一般に仮面土偶と呼ばれる。

2014年(平成26年)8月21日に国宝に指定された。
考第46号国宝指定書 土偶「仮面の女神」
土偶としては5番目の国宝

2015年5月5日NHKで放送した動画
茅野市尖石縄文考古館


国宝の土偶は5体ある。

1.縄文のビーナス」縄文時代中期(約4000~5000年前)
長野県茅野市棚畑遺跡で1986年(昭和61年)9月8日夕刻に出土
1995年(平成7年)6月15日に国宝に指定された。尖石縄文考古館保管

2.「縄文の女神」縄文時代中期(約4000年前
山形県舟形町西ノ前遺跡で1991年(平成4年)8月4日~6日発掘調査で出土し、
2012年(平成24年)9月6日に国宝に指定された。山形県立博物館保管
北海道著保内野遺跡出土の中空土偶(国宝)とならぶ現存最大高を誇るものである。
その造形は女性の姿を究極までデフォルメ表現していることに最大の特色があり、
現代の美的感覚にも通じる完成された美しさをもっている。
長野県棚畑遺跡出土の土偶(国宝)とならび、
縄文時代における土偶造形の到達点を示す優品として名高い。

3.「中空土偶」縄文時代後期後半(約3,200~3,500年前)
函館市著保内野遺跡出土、函館市縄文文化交流センター保管
1975年(昭和50年)8月24日ジャガイモ畑から発見、
2007年(平成19年)6月8日、考第42号の国宝に指定された。
土偶は,地元の主婦により農作業中に偶然発見された。
小型のストーンサークルの周囲につくられた集団墓のひとつから出土した。 
国内最大級の大きさで、薄く精巧なつくりで写実的であり、文様構成に優れている。 
この土偶は、縄文時代後期の土偶造形の到達点を示すものとして国宝に指定された。

4.「仮面の女神」縄文時代後期(約4000年前)
長野県茅野市中ッ原遺跡で2000年(平成12年)8月23日に発掘され
2014年(平成24年)8月21日に国宝に指定された。尖石縄文考古館保管

5.「合掌土偶」縄文時代後期後半(約3500年前)
青森県八戸市風張1遺跡で1997年(平成9年)6月30日出土、
2009年(平成21年)3月19日に国宝に指定、八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館蔵
風張1遺跡からは約70点の土偶が出土しているが、
完全な形をしているものはこの土偶だけである。
座った状態で両腕を膝の上に置き、正面で手を合わせ、
指を組んだポーズを取っていることから合掌土 偶と称されている。
また、両腿の付け根及び膝と腕が割れており、割れた部分をアスファルトを使って修復し、
長く大事に使用していたものと考えられる。
土偶の顔面・体の一部などに赤色顔料が認められ、
使用された当時は全体が赤く塗られていたと思われる。

与助尾根遺跡
縄文中期の遺跡
長野県茅野市豊平東獄(茅野市尖石縄文考古館隣り)
与助尾根遺跡は1935年(昭和10年)に現地を開墾中に発見された。
1946~52年にかけて行なわれた発掘によって、
竪穴住居址 28、石囲い炉址1、小竪穴4が見つかった。
住居址分布の全容がほぼ解明され縄文時代の集落研究の原点となった。
現在、住居址のうち4軒が復元されている。
1993年4月6日には与助尾根遺跡の区域が特別史跡に追加指定された。

尖石遺
尖石石器時代遺跡・史跡公園
尖石では竪穴式住居跡33か所をはじめ、
53か所の炉跡や列石、竪穴群、屋外埋甕などが発掘された。
1942年(昭和17年)10月14日、国の史跡に指定された。
1952年3月29日には文化財保護法に基づき特別史跡に指定された。

尖石
「尖石」の名称は、遺跡の南側にあった三角錐状の巨石の通称に由来する。
尖石


中ッ原縄文遺跡
中ッ原遺跡から土偶「仮面の女神」が2000年発掘された。

棚畑遺跡
土偶「縄文のビーナス」は、
1986年(昭和61年)9月8日夕刻に八ヶ岳山麓にある棚畑遺跡の
環状集落中央広場の土坑に横たわる形で埋められており、
ほぼ完全な状態で出土した。
出土した遺跡の名前にちなんで当時は「棚畑姫」と呼ばていた。
現在、土偶「縄文のビーナス」発掘場所は、
日本電産サンキョー(Nidec)の敷地内にある。

長野県・山梨県の構成文化財所在地
日本遺産の構成文化財所在地地図
日本遺産の構成文化財一覧





2021年12月10日(金)~11日(土)
(岡谷美術考古館、茅野市尖石縄文考古館、与助尾根遺跡、尖石遺跡、中ッ原縄文遺跡、棚畑遺跡)

2021年12月10日(金)
秋川自宅08:00~日の出町(SU宅)~青梅(SE宅)~圏央道青梅IC08:40~09:24談合坂SA~11:00岡谷IC~11:18岡谷絹工房~11:32岡谷蚕糸博物館12:29~12:54諏訪湖釜口水門~13:01うなぎの館「天龍」13:25~13:26諏訪湖釜口水門~13:57岡谷美術考古館14:40~14:41イルフプラザ(ILF PLAZA)14:50~15:50霧ヶ峰富士見台15:53~16:30アルペンドルフ白樺

2021年12月11日(土)
アルペンドルフ白樺08:37~09:56茅野市尖石縄文考古館10:45~10:46与助尾根遺跡~10:59尖石遺跡~11:01尖石~11:02~11:21中ッ原縄文公園11:25~11:38棚畑遺跡11:43~諏訪IC12:05~塩尻北IC12:23~12:43そば処白山13:15~塩尻北7IC13:34~談合坂SA~青梅IC15:46~青梅(SE宅)~日の出町(SU宅)~16:30秋川自宅

土産品