2022年4月29日金曜日

大湯環状列石(大湯ストーンサークル館)

 2022年4月22日(金曜)

大湯環状列石 (秋田県鹿角市)3a
鹿角市十和田大湯字野中堂字万座の大湯川沿いの丘陵上に所在する
野中堂環状列石(最大径44m)と万座環状列石(最大径52(m)を主体とする
祭祀遺跡で、縄文時代後期(約4,000年前)の大規模な遺跡である。
野中堂環状列石、万座環状列石は石を様々な形に組み合わせた配石遺構が
二重の環状を形成されそれぞれに日時計状組石が配置されている。
野中堂環状列石(最大径44m)
環状列石の周囲には掘立柱建物が同心円状に配置され、
土偶や鉾形土製品、石刀などのまつりの道具が多数出土している。
野中堂環状列石
隣接する掘立柱建物や周囲から出土した祭祀の遺物などから、
葬送儀礼や自然に対する畏敬の念を表す儀式を行った「祭祀施設」であった。
大湯環状列石(青森県縄文遺跡世界遺産登録推進本部パンフレットより)
道路を挟んで上側が万座環状列石、下側が野中堂環状列石

大湯ストーンサークル館 10:45
大湯ストーンサークル館駐車場とリンゴ畑 
大湯ストーンサークル館 10:46
環状列石を模した庭
深鉢形土器
花弁状の文様や、S字を横に連続して施文したものなどは
「大湯式土器」とも呼ばれている。
深鉢形土器
動物形土製品 大湯ストーンサークル館
片口土器、土偶、キノコ形土製品、動物形土製品、足形付土版などの土製品や、
石棒、石刀などの石製品といった祭祀に関係するとみられる道具が出土した。
土偶や足形付土版は子孫繁栄や子どもの成長を祈り、
キノコ形土製品、動物形土製品は豊作を祈る祭りに
使用されたものと考えられる。

























































リンゴ畑
大湯ストーンサークル館
大湯環状列石の旧名称 「先住民中道遺跡」

ショウジョウバカマ
電気柵
電気柵






掘立柱建物
掘立柱建物





野中堂環状列石
石を様々な形に組み合わせた配石遺構が二重の環状を形成している。




展望台

野中堂環状列石
2つの環状列石に使われている川原石は、大湯川から運ばれてきた「石英閃緑ヒン岩」
各々の環状列石を取り囲むように掘立柱建物、土坑、貯蔵穴、
遺物集中域(遺物が集中的に発見された場所)が
同心円状に広がっていることが分かった。




万座環状列石
環状列石周辺や台地縁の発掘調査も進んでおり、
万座環状列石の北東・北西側台地縁からは竪穴住居、
北東50メートル地点からは環状配置の掘立柱建物群、
野中堂環状列石南側30メートル地点からは配石遺構群が発見されている。





万座環状列石
「日時計状組石」は、環状列石の中心から見て北西側にあり、
外帯と内帯の間に位置している。




鹿角市出土文化財管理センター